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  • 伊藤ブログ

松尾設計室 工務店向け研修①

こんにちは!設計の伊藤です。
先月から松尾設計室の建築家 松尾和也さんの工務店向け研修を受講しています。半年間で計6回の研修と、毎回出される課題を通じて温熱環境に優れた松尾式設計手法を学んでいきます。Youtubeや建築雑誌でとても人気な建築家さんなので皆様もご存知なのではないでしょうか。

松尾設計室の設計思想は「夏涼しく冬暖かい住宅を経済的に実現する」です。私は「経済的に」という部分が重要だと思っています。
導入費数百万円の全館空調システムを導入した家はたしかに快適です。設計者の設計力に左右されることなく確実な快適性が確保できるため採用される方も多いのかと思います。ただし、機械に頼りきった家は初期コストもランニングコストも非常に高く、メンテナンスの負担も大きくなってしまいます。

一方、日射・自然風・太陽光を上手く利用する「パッシブデザイン」を行えば機械に頼りすぎず経済的に快適な家を実現できます。ただし「パッシブデザイン」には設計者の高い設計力が求められます。
そこで、日本におけるパッシブデザインや高気密高断熱住宅の第一人者である松尾さんから設計手法を学び、私たちの目指す「小さなエネルギーで快適な暮らし」にさらに磨きをかけていきます!

今週の研修テーマは外観・内観デザインの基本について。松尾さんがいつもおっしゃる言葉が「センスは知識」という言葉です。センスと聞くと先天的なものと思われがちですが、必ずしもそうではないということ。有名建築家の多くは国内外の有名建築を若いころからたくさん見てきた建築オタクであり、そのセンスは豊富な知識に裏打ちされています。私も有名建築を見に行くことは大好きなので、たくさん足を運んで目を養いたいと思います。
先日は建築家 隈研吾さん設計の両口屋是清 名古屋東山店に行ってきました。

台形の迫力ある屋根が特徴的で、室内はヒノキの木ルーバーと間接照明の相性が良く温かい雰囲気が感じられます。また、ガラスのカーテンウォールから見える植栽が外部とのつながりを演出して奥行を感じられる空間でした。2階のカフェスペースで美味しい和菓子が頂けます。みなさんもぜひ!